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Paris, Home 11/July, 「P.ANGENIEUX」に捧ぐ
イギリスから帰ってきましたが、しばし撮影意欲が湧きませんでした...
最大の原因はイギリスGPでの劇的な天候の変化にありました。
もちろんパリも天候の変化は激しいのですが、
イギリスのそれはパリの比ではありません。

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LEICA M8 + P.ANGENIEUX / 28mm / F3.5 / MS マウント改

久しぶりにF1を撮影していて自らがいいな!
そう思え、納得できるカットが数カット撮れたのですが、
そのどれもが自然の力なくしては表現でき得ないカットなのです...
僅か1時間30分のレースの間に、あんなにも劇的に変化して見せてくれた
自然の素晴らしさに心から感謝をしました。

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LEICA M8 + P.ANGENIEUX / 28mm / F3.5 / MS マウント改

それと同時に写真と天候の密接な関係を改めて思い知らされ、
被写体も含め、いわゆるシャッターチャンスが、
他力本願である部分の多い写真とは何と運任せなものなんだろう?
ここ数日そんなことを考えていました。

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LEICA M8 + P.ANGENIEUX / 28mm / F3.5 / MS マウント改

確かに自分の写真を振返ってみても、「たまたま」「偶然」、
そういった類いの出会いやチャンスが巡り会わせてきて、
狙っていたカット+αで魅力が出ているのですよね。
でも、だからこそ写真は面白いのかもしれない...
などと、どちらかといえば後で振返ると、しょうもないことばかり。
そんな思いを重ねていたのでした(笑)

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LEICA M8 + P.ANGENIEUX / 28mm / F3.5 / MS マウント改

ここ数日のパリの天気がさほど魅力的ではなかったのは事実なのですが、
それでは僕の元に嫁いできたアンジェニューに申し訳が立たない!(笑)
そこで今日は天気の影響もあるけれど、アンジェニューに敬意を評し、
50年前のモノクロームしか無かった時代のレンズで、
今のパリをあえてモノトーンで表現してみたらどうだろうか?
そんな思いで散歩がてら撮影をしてみました。

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LEICA M8 + P.ANGENIEUX / 28mm / F3.5 / MS マウント改

おそらくこのブログではこれが最後のモノクロームになると思っています。
それは基本的には僕のパリは、あえて総天然色で表現したいと思っているからです。
これも大陸を経て半世紀を旅して僕の元に辿り着いた、
一本のレンズへの僕の思いだと理解して頂ければ幸いです。

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LEICA M8 + P.ANGENIEUX / 28mm / F3.5 / MS マウント改
by microparis | 2008-07-12 10:14 | PARIS+LEICA M8
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