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Parisへ帰る...生まれ故郷へ!
少し前ですが僕がこのブログで、
「フランス生まれのあるレンズを熱狂的に探している」そう記事にしたことがあります。

そんな僕に一通のメールが届いたのはカナダGPの真っ最中のことでした。
以前から僕のブログをご覧になっていたアメリカ在住の方から、
「私の手元に1本あるのですが、使っていただけませんか?」
そんな有り難いメールを頂いたのです。

でもそのレンズの市場での相場は程度やマウントの種類などによりますが、
そこそこの値段になるはずです。
それを使って欲しいとは...
最初は果たして真意は?とむしろ疑いに近い気持ちでしたが、(R.Sさんゴメンナサイ!)
しかし今やそのレンズの魅力に取り憑かれている僕は、
取りあえず返信のメールを送ってみることに...(笑)
もちろん理由と譲渡であるならばその金額を知りたいと書き添えて。

彼からの返信にはこうありました。
「私は在米30年近いカメラが趣味の者です。
宮田さんのブログを拝見していて、私の行ったことの無いパリという街を、
一緒に歩き回っているように楽しませて頂いてます。
偶然ですが宮田さんが探しているメーカーのレンズが私の手元にあります、
もしもこのレンズでパリの姿を撮って見せてもらえたなら、
どんなに楽しいでしょうか?そう考えメールを送らせて頂きました」

そして「お金で譲る気はありません、アメリカからの発送なので
送料ともしかしたら必要になる関税を負担していただければ結構です、
その代わりこのレンズで切り取ったパリを見せて頂くことが唯一の条件です(笑)」
こう結んでありました。

僕自身、写真家としてこんなオファーは初めてです。
本当なら写真家冥利に尽きます、これ以上の幸せはありません。
戸惑いはありましたが、「本当に良いのでしょうか?」
そう確認のメールを送り返し、彼からも「喜んで!」と再びメールを頂きました。
そして先週日本に一時帰国をした僕の手元へ...
1940年代、憧れのフランス生まれの貴婦人、
P.ANGENIEUX PARISは瀟洒な茶色の革のケースに入ってやって来ました。

c0078779_22574218.jpg


実は、今回送って頂いたとレンズと同じ焦点距離のものを、
1ヶ月程前にオークションで落札していたのですが、
しかし外観もレンズのコンディションも、
今回アメリカから送って頂いたものが圧倒的に優れていそうです。
ただ現在僕が愛用するライカM8で使用するには、
どちらのレンズもマウントが異なるため改造に出す必要があり、
今シーズンは時間的に間に合わないかな?そう諦めていました。

でも目の前に2本もレンズがあるのに我慢はできません!
時間的にダメでも仕方ないと思いつつ、
あえて一応その道のプロに見て頂き、選択をしてもらおうと、
2本の同じレンズがあること、そして出発まで時間がないことを、
MSオプティカルのMさんに問い合わせ事情を話したところ、
「発送までいれて2日あれば何とかします!」信じられないような回答を頂きました。

お言葉に甘え2本のレンズを送り、程度の良い方を生まれ変わらせて欲しい、
そうお願いしたのですが、予想通り、いや予想以上の素晴らしさで、
アメリカから送られて来たレンズが愛用のライカマウントに生まれ変わることに。
そして日本出発の直前に僕の手元に生まれ変わった貴婦人が届いたのです。
製造から半世紀以上経過したそのレンズは保存状態も良かったようで、
今もなお素晴らしい状態を保持していて、
「このレンズの中でこんなに素晴らしいコンディションのものは見たことありません」
「容姿も性能的にも素晴らしいレンズです」
改造を担当してくれたMさんからこんなコメントが書き添えられていました。

ブログという仮想空間での出会いが、
僕にまた一つ素晴らしいプレゼントを与えてくれました。
気持ちは早くパリを撮りたい!のですが、ここはじっくりと落ち着いて、
ファースト・ショットは選りすぐりの1枚で!そう思っていますので、
R.Sさん、今しばらくお待ちください!
by microparis | 2008-06-18 20:41 | PARIS+LEICA M8
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