Paris, Home 06/August
最近、何故か僕の周りで懐かしい話題で盛り上がる機会が多いのです。
自動車やオートバイのレース、映画、そして音楽とテーマは尽きません。
これって自分が歳をとった証拠でしょうか?(笑)

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LEICA M8 + ZEISS DISTAGON T*15mm / F2.8 ZM

実は僕はどちらかといえば最新のモノが大好きな性分なのですが、
それでも感性に訴えかけてくるカテゴリーに関しては
やはり自分が青少年期を共に過ごしたものが多くなります。
特に映画や音楽はまともに影響を受け、
今や自分の感性の原点といっても過言ではないものなので、
どうしてもその時代が自分自身にぴったりとフィットするのですね。

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

ところでみなさんの初めてのレコードは何でしょうか?
僕の時代(笑)にはソノシートなんていう、まるで付録のような、
ペラペラの赤いヤツが子供のレコードでした。
初めてちゃんとした(?)レコードを買ってもらったのは小学生の時でした。

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

それは小学生だった僕が聞いたこともない言葉で、
でもメロディーの綺麗な優しい声の持ち主の歌でした。
実は小学生だった僕が初めて英語以外の歌を聴いたのが
イタリア語のカンツォーネだったのです。
そして父親にその曲名を尋ね、強請ってレコードを買ってもらったのです。

僕の生まれて初めてのレコード、「No Ho L'eta」
Gigliola Cinquetti(ジリオラ・チンクエッティ)の1枚でした。
当時16才だったイタリアの歌姫の優しく透き通る声は子供心に新鮮で心地よく、
それこそレコードがすり減るほど繰り返聞いていた覚えがあります。
なんて相方に話し、You Tubeで映像と曲を聴かせたら、
「凄くいい曲だけど、何てませた子供だったの?」と言われましたが何か?(笑)

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

久しぶりに、それこそ40数年ぶりに聞きましたが、
初めて聞いたあの感動が蘇り、涙が出そうになりました(笑)
憧れの歌姫の清楚で初々しい姿、(失礼!これは今思ったのです…笑)
それと同時に自分の小学生時代の出来事が次から次へと、
まるで連想ゲームのように浮かんでは消えていきます…

一緒に感動できそうな方はこちらへどうぞ!(笑)

まあ時には振返ることもいいでしょう、
いつも前ばかり見ている僕ですからね!(笑)

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

*夏休休業中につき本日は在庫のB&Wです

追記
今週末から僕の友人が家族でパリにやってきます。
それも3泊4日という強行軍で!
ホント熱海に行くわけじゃないのだからね…(笑)
でもそんな強行軍でも息子にパリを、フランスを見せたいという
父の思いは必ず伝わりますよ。

少年は大人になり、いつかきっと思い出すことでしょう。
あの日、父がどんな思いで自分を連れていったのかを。
世界を自らの足で踏みしめることのできる小学生、
彼の未来が楽しみであります。
# by microparis | 2008-08-07 09:32 | PARIS+LEICA M8
Paris, Home 05/August
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LEICA M8 + P.ANGENIEUX / 28mm / F3.5 / MS マウント改

ハンガリーの暑さと比べるとパリの夏は快適で過ごしやすいのです。
通常は窓を開け放ち、扇風機が1台あれば充分なのですが、
それでも暑い時には敢えて窓を閉め、ブラインドを全て閉じます。
石造りの建物の特徴なのでしょうが、これが結構快適で涼しいのです!
(ただし部屋の中は真っ暗になりますが...笑)

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

ところで小学生の頃に社会科で日本は温帯に属すると教わりませんでしたか?
ググってみると、ちなみにその温帯の定義はこうありました、
「緯度23.5度と66.5度の間にある気候の温和な地帯」と。
つまり温帯の基準が気温ではないので、緯度経度から温帯という括りになるのですね。
だから連日30℃を超えて「温和」じゃなくても、日本は熱帯!にはならないのですね...

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LEICA M8 + P.ANGENIEUX / 28mm / F3.5 / MS マウント改

バカンス初日の今日は土曜丑の日。
暑さ対策も兼ねて(?)パリでも今季2度目の鰻を食べ、
明日から何をしようか?与えられた貴重な時間を、
久しぶりに穏やかでゆったりと過ごしています。
ブログもさぼりがちになるかもしれませんが、ご容赦を!(笑)

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 90mm / F2.0
# by microparis | 2008-08-06 07:24 | PARIS+LEICA M8
Paris, Home 04/August
F1グランプリ決勝日は撮影を終えて、
送信などの諸々の作業をこなすとほぼ夜の10時頃になります。
しかし、今回のブダペストの通信回線が極端に遅く、
ルーティン・ワークを終わらして、ふと気づくと既に午前12時を過ぎていました...

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 90mm / F2.0

日本と違い、ヨーロッパでは24時間営業の店舗が極端に少なく、
もちろんコンビニなんてあるわけもなく、こんな時間に開いているとすれば、
高速道路のサービスエリアにあるファーストフード店ぐらいのものです。
24時間ルームサービスのあるようなホテルに泊まっていない僕らにとって、
これは由々しき問題であり、また切実な悩みでもあるのです(笑)

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

既に人の気配の消え去ったサーキットの駐車場。
ヘッドライトの明かりに浮かぶ看板やゴミの大群が、
暑く長かった一日の喧噪の名残でしょうか?
何気にカーラジオのスイッチを入れると、マジャール語のDJに続いて、
聞き覚えのあるイントロが流れてきました...

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 90mm / F2.0

そして、Yeah! Oh yeah! Oh life! Oh life!... そうDes'reeの「Life」でした。
彼女のヴォーカルと綺麗なメロディラインがお気に入りの曲でもあります。
「夜の公園は怖い」「お化けは見たくない」「私は迷信深い少女」、
「決して梯子の下は通らない」「ウサギの尾を持っている」
一生懸命聞くわけではないのですが、
疲れ果て乾ききった体にリズムが、そして頭の中に歌詞が心地よく染み込んで行きます...

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

いい感じでリズムに乗ってサーキットを出て、外灯の一本も無い山道を少し走ります。
その時です、突然ライトの前を横切る影が!
周囲が真っ暗なのでドキッとします。
予想外に大きい影だったので尚更驚きました、
でも通り過ぎて振返ると、そこには漆黒の闇があるだけです...

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 90mm / F2.0

一体何だったのでしょうか?
まさかね、お化けはねぇ...ないよね...
そう、あまりにも歌詞がタイミング良くて驚かされました。
無事に(?)サービスエリアで、
ブタペスト最後の晩餐をファーストフードのディナーで済ませ(涙)
ホテルに到着すると既に午前2時近い時刻でした。

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

おかげさまで今日のフライトで無事にパリに戻ってまいりました。
さあ、また明日から巴里の撮影に取りかかるとしますか?

ところで今でも気になる、あの影の正体は一体何だったのでしょうか?

*ちなみに本日の記事と写真は全く関係ありませんので...
# by microparis | 2008-08-05 04:20 | PARIS+LEICA M8
Paris, Home 29/July
明朝よりハンガリーGPの撮影のためブダペストへ向かいます。
といっても最近はフライトなのでお気楽ですが...

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 90mm / F2.0

ハンガリーと言ってまず僕が思い出すのは、グーラッシュスープ...
いや、そうじゃなくてトカイワイン...じゃなくてですね、
何といっても激走32OOキロ!(笑)でしょうか。

それは今から7年前の話です。
ハンガリーGPの取材の為にパリより陸路で、
パリーブダベスト間の往復約3200キロを走りました。
20代の頃にはヨーロッパ全戦を車で取材してましたが、
まさか40才を超えてから同じ思いをする羽目になるとは、
実はまったく思ってもいませんでした...

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

まあ行きは日程に余裕もあるので問題は無かったのですが、
帰りはそうはいきません...
何とレース明けの翌日、月曜日にパリに戻り現像を済ませ、
同日の夕方のフライトで東京へというタイトなスケジュールが組まれていたのです。

そこで僕らは日曜日のレース終了後、午後6時過ぎにブダペストを出発することにしました。
想定では16時間程度でしたが、ともかく時間がありすぎて困る事は無いからと、
給油の為のピットインのみで夢中で約1600キロを走りました。
深夜の高速道路を無制限速度(?)で全開走行をし、
結果的には朝日が眩しいシャンゼリーゼの現像所に、
14時間後の午前8時に到着したのです!

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 90mm / F2.0

運転は僕と教習所以外ではマニュアル車に乗ったことのない相方の二人です。
基本的に高速道路続きなので、
走り出してしまえば止まるまでクラッチやシフトの操作は必要ないのですが、
料金所があったり、国境もあり、給油もします。
不慣れな相方は見事にクラッチを踏み忘れ、
その度にエンストを起こしガクガクと止まります(笑)

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 90mm / F2.0

今、当時を振返ってみれば、それこそ良い思い出の一つになっています。
でもやはり相当無茶なことだったとも思います。
しかし当時の僕らは必死でした...限られた予算で1シーズンを回りきるため、
無理や無茶も相当しました。
一生懸命という言葉では語り尽くせぬ様々な思いを乗り越えた結果として、
何とか今の僕らがあるのです。

当時苦労をかけた相方ですが、今やとんでもない道楽女房に変身しました(笑)
でも、それもこれも一緒になって頑張ってくれた相方自身の頑張りでもあるので、
今の僕には何も言うことはなく、相方の思うがままにしてもらっています。

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

ハンガリーにはそんな懐かしい思い出があります。
いや、ハンガリーだけではありません、どこのサーキットにも思い出があります、
21年分の多くの思い出があるのです。

フライトで2時間30分で着いてしまう快適さと裏腹に、
何か大切なものを失っているのではないだろうか?
そんな不安を抱えながら、僕は明日のフライトに臨みます...
# by microparis | 2008-07-30 04:52 | PARIS+LEICA M8
Paris, Home 28/July
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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

日課となっているパリのパトロールですが(人によっては徘徊とも言われますが...何か?)
本日も定刻の夜の8時頃から出かけてまいりました。
夏のパリは夜の9時過ぎまで明るいので撮影には全く問題ありません。

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

僕は夕食後のこの時間帯にライカを持って1〜2時間ブラブラと出かけることが多いのですが、
それは昼間の撮影は陽射しが高く、またコントラストが強すぎて、
あまり好きな光線状態ではないからなのです。

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

実は僕の本業はいつも太陽が真上にあるような状況で撮影をするのですが、
被写体の関係もあって、ハイ・コントラストでカチットした写真が多く、
その状況には正直言って飽きてます(笑)

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

沈みゆく太陽、反射する斜光も黄色からオレンジ色へと変化し、
ブルーの空はブルー・グレイに変わり、徐々にフェードアウトしていく...
僕の一番好きな時間です!
せめて好きで撮る写真くらいは、自分の好きな環境で撮りたいじゃないですか?

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

なのでレースの撮影の無い日には、ほぼ毎日これが繰り返されるのです。
もちろん、いつかはこの時間に飽きる日が来るかも知れません、
それはその時が来たら考えます(笑)
それまでは誰に何といわれようとも、この時間がマイ・フェイバリットです!

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LEICA M8 + LEICA SUMMICRON-M 35mm / F2.0 / 8 elements

えっ?何ですと?人生の黄昏時だからって...(爆)
# by microparis | 2008-07-29 07:37 | PARIS+LEICA M8