<   2011年 10月 ( 1 )   > この月の画像一覧
「Slumdog Millionaire」の世界が目の前に...
c0078779_1342041.jpg

久しぶりにブログを更新する...
現在インドのニューデリーに滞在中、
もちろんご存知の通り、F1グランプリの初開催を取材するためだけど。
東京の自宅を出る段階から、フライトがキャンセルにならないか?とか、
グランプリが変更されないかなんて、足掻いていた。
成田から経由地の上海でも、もしかしたらなんて思っていたのだが、
デリーまで、アップグレードでファーストクラスになったり、機内食でカレーを食べたりしながら、
こんな時ほど旅は順調に進むもので、トラブルも無く無事に深夜のホテルに入った...

c0078779_1352948.jpg

インドは僕の記憶が正しければ1982年のアジア大会の取材以来となる。
到着した空港のイメージは既に記憶には無かったが、想像以上にキレイな空港で驚いた!
そしてイミグレショーンとカスタムがあっさりとしていてこれにも驚いた。
前回は(といっても30年前だけど)もっと手間取った記憶があったからね。

c0078779_1362078.jpg

更にロビーに出ても、以前のようにタクシーの客引きが寄ってこなくなったのも進化。
タクシーもメーター制だからと事前の金額交渉もいらないということでこれも良し!
つまり文化レベルとしてはかなり進化してきたという印象を持ったままホテルに到着した。

c0078779_137219.jpg

だがそのホテルで前回はこんなことは無かったのだが、
ロビーエントランスでいきなりセキュリティーチェックがあり、
荷物を全てX線に通し、そして人間も金属探知機を通らなくてはならない。
まあ隣国との諍いもあり、政情的にも不安定でテロの可能性が日常に潜んでいる国なので、
これは致し方ないのかも?

c0078779_137528.jpg

そして通された部屋はなんとモダンなヨーロッパのホテル。
大きなベッドにライティング・デスクにソファー、そして液晶テレビに冷蔵庫、
インターネットもフリーでエアコンディションも完備とまさに完璧!
何の問題も無いホテルだった。

c0078779_1392853.jpg

一夜明けて、今日はインドの休日なので(Deepavaliというヒンズー教のお祭り)、
基本的にお店は休み。
なのでとりあえず近所を散策がてら地元向けにやってそうなバザールを探して歩く。
だが一歩ホテルを出ると必ずといっていいほど、どこからともなく人がやってきて付いてくる。
どこへ行くんだ?バザールはこっちだよ、リキシャはどうだ?タクシーはいるか?と、
親切なのか営業努力なのか結構な距離を付きまとわれる(笑)

c0078779_140538.jpg

そう、イスタンブールのあの絨緞屋にちょっと似ている雰囲気なんだよね。
でもイスタンブールの連中は日本人ですか?とか以前日本に住んでたとか(何故か足立区とか...)
友達が日本でレストランをやっているとか言いいながら接近して来るのだが、
ここではそれは言わない。ただ無視をして黙々と歩いていても話しかけて来るのは変らないが、
決してイスタンブールの彼らほど媚びることはない。

c0078779_1413264.jpg

でも結構面倒臭いので英語を話せないフリをしたり、時間が無いと言うのだけど、
その程度で怯む相手ではなく、最後にはなんで時間が無いんだ?と聞いて来る始末(笑)
そして結局は土産物屋(彼らはバザールと呼ぶ)に寄れということなのだが、
リキシャの運転手も土産物屋へは2ルピーで行っても、帰りは20ルピーだと平気で言ってくる。
その辺りの感覚は好きになれず、どちらかと言われればイスタンブール系(?)の、
諦めの良い潔さの方が好きかもしれない(爆)

c0078779_1421244.jpg

結局今日は街を歩き歴史的建造物を見て回ったが、僕らに対する彼らの好奇心や興味は凄まじく、
これっぽっちも隠すこと無く堂々と僕らを正視してくる。
だがその視線の強さに戸惑うような僕らではないけどね(笑)
百戦錬磨、世界を股にかけるフォトグラファーにとってはこんな視線は慣れたもの、
喧嘩を売る訳ではないが見返すと笑いながら相手は話しかけてくる。
そう、この辺りが日本人の他人に対する好奇心の表現とは違う部分だよね。
照れとか遠慮とか全く関係なく、自分の好奇心をストレートに表現してくる。

c0078779_2305438.jpg

このカメラはいくらするんだ?どこから来て、何をしてるんだ?など、
思っている疑問を素直にぶつけてくる。
でもこれはこれで有りだし、こっそり見て見ぬ振りをされるよりはマシだと思うのだけど。

c0078779_1465572.jpg

30年前の記憶を引っ張り出し現代と比較をしてみると、
牛車がいなくなったことぐらいしか浮かばない...(笑)
あとは街を歩いてみてもリキシャに乗っても道路事情も含めて、あまり変っていないように思える。

c0078779_1475266.jpg

ホテルへの帰路、何といっても僕らを乗せたリキシャが大きなランナバウトで逆走をしたのにはさすがに驚いたが、
シートベルトもヘルメットもごく少数で、
バイクの4人乗りなんて曲芸みたいなことを普通にやってのけるこの国の交通安全に関する意識の低さや、外人が運転することのできないような環境の中で、
今、F1を開催する意味は本当にあるのだろうか?
その前にもっとやるべきことがあるようにも思えるのだが...
そんな多くの疑問を抱きながら明日はいよいよサーキットへと向かう。

c0078779_1491728.jpg

P.S
「Slumdog Millionaire」 の世界はスクリーンの中ではなく僕の目の前に広がっていた...
by MICROPARIS | 2011-10-27 01:51 | 写真 | Comments(16)